美しい山林を育み自然と共生する、豊かな暮らしを次世代へ

私が、株式会社緑地管理を設立したのは、平成28年。創業以来、森林保育と素材生産事業を柱に林業を営み、委託を受けた山林の整備に力を入れています。また、平成30年には獣害対策を新たな事業に加え、講演会やワークショップ、勉強会の開催を通じて、地域の特性に合った獣害対策のノウハウを提供し、地域の活性化に尽力しています。

代表 岡村健

代表取締役 岡村健

私たちが事業の柱とする林業と獣害対策。なぜこの2つに特化しているのか、そこには大きな理由があります。

緑地管理が拠点とする栃木県は森林に恵まれた林業が盛んなエリアの一つです。しかし、整備されず、荒れた状態のままになっている山林は決して少なくないのが実状です。

ではなぜ山は荒れてしまうのでしょうか?もちろん山林管理のための費用が捻出できないなど理由はいくつか考えられますが、一番深刻なのは山に対して関心がないことです。

山が荒れれば、倒木や土砂崩れといった自然災害が発生するリスクが高くなり、また野生動物が住み、家を失うことで、獣害も発生します。特に木材の需要が多くあった時代に、人によって植林が行われた人工林は、人の手で適切に管理しなければ、動植物の活動を促進し、水を貯え、二酸化炭素を吸収するといった森林としての機能を果たすことは難しくなります。

私たちは、林業と獣害対策を事業の柱にすることで、荒れた山林を整備し、その資源を有効活用しながら、自然災害のリスクを低減するとともに、獣害をなくして、人間が自然・動物と共生できる社会を実現することを自らの使命としています。

そして山林に対して「関心がない」という、森林保全の根底にある問題を解決すべく、私たちは、未来を担う子どもたちへの「木育」を推奨しています。子どもの頃から木に触れ関わっていくことは、100年先の未来に自然を残すために不可欠な活動と考えているからです。

木育を通じて自然への興味・関心を育み、木材の価値やその利用方法を伝える。私たちは森林保全のパイオニアとして、持続可能な社会の実現に向けた取り組みにも、今後より一層力を入れてまいります。